腸内殺菌は自前のシステムで ③

最高の食物繊維、「ゴボウ」をうまく活用しましょう

便秘の解消法には色々ありますが、なるべく避けていただきたいのは「通じ薬」です。

「通じ薬」は合成のものと、漢方薬的なものがありますが、どちらもあまりおすすめしたくありません。

何故かと言いますと、便というのは本来、腸の蠕動運動によって次第次第に肛門へと便が運ばれていくという仕組になっていますが、クスリで腸管を不自然に広げ、ミゾ掃除のように無理矢理肛門へ便をもっていくというのでは、腸の正しい蠕動運動を阻害することになり、常に通じ薬を使い続けていると、慣れが生じて、薬の量を増やさないと段々効かなくなるということになってしまいます。

腸の蠕動運動を活発にするのは、野菜に含まれる「食物繊維」なのですが、どの食物繊維でも良いということではなく、腸の運動を「蘇らせてくれる材料」と「その調理法」を選ばないとうまくいかないので、その秘訣をお教えいたします。

食物繊維のトップにくるのは「ゴボウ」です。

その料理法と食べ方をお伝えいたします。

ゴボウの繊維は葉菜よりもしっかりしており、大根やニンジンと比べて、

地中深くに根を伸ばし、

ミネラル成分が多く、

水分少なく、

色黒く、

固い。

というように、「陽性」の性質をたくさん併せ持っています。

では、料理法と食べ方です。

① ゴボウは表面についている土や薄い皮をナイロンタワシで軽く洗い落とします。

② 表面がきれいになったら、5~6㎝にぶつ切りにし、

③ 好みの味付けにして、圧力鍋で30分ほど強火で煮ます。

④ 指でつまんで潰れるくらいに柔らかくなってきたら、圧力をかけずに出汁がなくなるまで煮含めます。

⑤ 出来上がったゴボウを毎食4~5切れいただきます。

この際の調理には圧力鍋を使われることをおすすめいたします。

何故かと言いますと、圧力をかけることにより、ゴボウがより一層「陽性」になること、そして、繊維が柔らかく、細切れになっているため、胃の弱い方にも問題なく続けることができるのです。

便秘で無い方も、是非ともお試しください。

無理にヨーグルトを摂る必要もなくなります。

その理由は?

次号に続きます。