ふわふわの便出ていますか? ①

腸の声を聞く

今回は便秘のお話です。

昨日便秘で困っていらっしゃる方がサロンにご相談に来られたのですが、便秘の治し方に勘違いがありましたので皆様と共有したいと思います。

ご相談にみえた方は40歳過ぎの女性で、便秘の他に肝臓の弱りや胆石があるとのことでした。

食生活は基本的には米飯と野菜が中心。脂っこいものや揚げ物、炒め物は少なめとのことでしたが、気になることが一つありました。

それは「ヨーグルトは便秘に良い」ということで、毎日かなりの乳酸菌飲料を飲んでいらっしゃるということ。

しかも、砂糖でしっかりと甘みをつけた「飲むヨーグルト」タイプとのことです。

私が「プレーンヨーグルトでは無くて、甘い乳酸菌ドリンクを飲まれているのはナゼですか?」とお尋ねしますと、「酸っぱいのは苦手なんです」とのことでした。

腸内細菌

みなさんは「腸内フローラ」という言葉をお聞きになられたことがあると思います。

腸内フローラは腸内細菌のことで、腸内には善玉菌と悪玉菌と日和見菌が棲んでおり、善玉菌はおもに食べ物を分解したり、免疫力を活性化する役目の菌です。

また、大腸菌などの悪玉菌は動物性のたんぱく質や白砂糖などをエサにして増え、硫化水素やインドール、スカトール、アンモニアといった毒素を作り出し、病気のリスクを高めています。

ガン細胞は1日に3,000個ほど生まれていると言われていますが、その殆どは大腸内で発生しています。

日和見菌は善玉菌が優勢の場合は善玉菌の味方となり、悪玉菌が優勢の場合は悪玉菌を応援します。

皆さん一人一人の顔が違うのと同じように腸内細菌もまた一人一人違う個性をもっており、同じ腸内細菌を持つ人はいない、とされています。

ここで知っておいていただきたいことは、牛乳や大豆を原料に作られたヨーグルトなどの乳酸菌食品は自前の乳酸菌とは異質のものなので、腸内で常在している乳酸菌に仲間として受け入れてもらえず、異端者としてすぐに体外に排出されてしまうということです。

なので、便秘解消には自分のお腹の中で培養した自分の乳酸菌をたくさん増やして腸内環境をベストな状態に保つことが何より大切になります。

さらに、砂糖を使用したヨーグルトやドリンクは悪玉菌の好物なので、硫化水素やインドールなどの毒素を作り出し、腸内環境を悪化させることになります。

薬学博士の山原條二先生はインドなどに棲息するサラシアという木の根っこにはサラシノールという成分があり、その成分が腸内の善玉菌を増やす働きがあるということを発見されました。

サラシノール茶を飲み始めると、自前の乳酸菌活動が活発になり、善玉菌を増殖してくれます。その結果、腸内環境は良い状態に維持され、疲れにくく、次第にお肌もツヤツヤになっていきます。

腸内環境の良い人は、毎日スルスル、たっぷり、ふわふわ、悪臭ナシ、というような便の状態というわけです。

「健康の基本は腸から」。

さて、あなたの大きな便りはいかがでしょうか?