季節は秋へ
台風の風が止むと同時に虫たちの音楽会が始まり、秋の夜長を楽しませてくれるのは風情があっていいものですが、台風一過のあとの被害を知るにつけ、自然の猛威に対する驚異を感じずにはおれません。
報道でも大きく取り上げられた過去最高の台風21号は、此処京都でも大きな爪痕を残し、サロンのすぐ近くの京都御苑の松の木や桜、樫など樹齢何年だろうかと思われる大木が根っこから沢山倒れているのを見て、思わず絶句してしまいました。
常識では考えられない爪痕を残した台風。
その猛威に人間の無力さを思い知らされることになったことは言うまでもありません。
台風は自然災害だけで無く、人体にも影響を及ぼしていることに皆様はお気づきでしょうか?
台風は一つのエネルギー体ですので、台風の持つスパイラルエネルギーが人体のエネルギーを削いでいく場合があります。
台風と夏の暑さがもたらした秋口の体調不良は胃腸の弱りが多く、今のうちに体調を整えておかないと冬本番に風邪を引きやすくなったり、冷え性で悩むことになります。
この時期にご相談の多いものを挙げてみましょう。
・ 食欲が無い
・ 朝が起きにくく、からだがシャキッとしない。
・ 肩が凝る
・ 昼間とても眠い
・ 足がだるい
・ 目の奥が痛い
・ 睡眠が浅い
・ 物忘れが多くなった
ヘルスチェック器で気の量を測ってグラフに表してみますと、これらの症状は殆どが胃腸の弱りが原因であることがわかります。
今年の夏の猛暑で、熱中症にならないようにと水分補給をし過ぎたことにより、胃腸の機能が低下し、それが原因になっているケースも考えられます。
東洋医学では、胃が弱ると表裏一体の関係である免疫系統が弱るとされ、
胃を弱らせることは免疫力を下げること。
という風に理解しておかれると良いでしょう。
弱った胃腸の回復には葛湯や葛を使ったあんかけうどんなどがオススメです。
これからの季節は鍋料理もいいですね。
お風呂によく浸って体を温め、リンパ循環をよくいたしましょう。
古来から腹巻きをする習慣がありますが、これは胃腸を冷やさないための健康上の工夫で、先人の知恵の素晴らしさに敬服です。
まさに“温故知新”。
日本にはまだまだ先人の知恵が残されていると思います。
皆様の地域でも、健康維持に関する先人の知恵が伝わってないでしょうか。
そのような智恵がありましたら、ぜひご紹介ください。